五十肩を体操で治す

普通肩が痛い時にはだいたい肩こりを思い浮かべるものです。そんなこともあってどうも五十肩と肩こりの差がわからずに混同してしまう人も多いのですが、実はこの2つはまったく異なるものです。


肩こりは首のつけ根の筋肉の疲労から起こるものですが、五十肩は肩関節の周囲の炎症を原因として起こる疾患となっています。首の痛みと間違えやすいので、五十肩だと思って診察を受けてみたら首のほうに原因があったということもよくあるようです。この逆で、実は五十肩だったという例ももちろんよく見受けられます。


もともと五十肩という病気があまり正しく定義されていないということもあって、こうした間違いが起こるわけなのですが、五十肩とは正確にはどういう病気なのかについては諸説が出されています。


五十肩が治るまでの期間も人それぞれですが、一般的にしっかり元通りに肩が動かせるようになるには相当かかることになります。実際には、苦痛や不便を感じずに日常生活ができるようになれば、一応治癒したと考えてられており、これは、痛みが起こってから、早い人で3ヶ月～半年程度、長い人では1年程度が目安となります。


但し、自分では五十肩が治ったつもりでも、詳しく検査をしてみると、180度上がっていた腕が160度しか上がらない等、完全には正常化していないということが結構あるようで、イギリスのある論文によれば、五十肩の患者を3年以上追跡調査した結果では、3年以上経過しても関節の動きがまだ正常化しない人が20%も存在したというデータもあり、油断は禁物です。